2025年3月 「あぐれ実験教室」
- tguaggressive
- 4月15日
- 読了時間: 3分
2025年3月28日に、練馬区立大泉第六小学校の理科実験室にて、小学1年生から6年生までを対象とした実験教室を行いました。
このページでは、今回扱った4つの実験である、
「色水タワー」
「ダイラタンシー現象」
「フリクションペン」
「液状化現象」
について紹介していきます!
まず、「色水タワー」は、
2024年(昨年)の本町小企画でも行った実験です。濃度の異なる塩水に絵具で色を付け、試験管の中で重ねるという実験を行いました。塩や砂糖を水に溶かすと、その濃度によって水の密度が変わります。密度が高い水は重くなり下に沈み、密度が低い水は軽くなり上に浮かびます。異なる密度の色水を慎重に重ねていくと、美しい色の層ができたタワーが完成します。密度の違いによって液体が分かれるという現象を楽しく学べる実験でした。


次に、「ダイラタンシー現象」では、
水と片栗粉を混ぜて「ダイラタンシー液(ダイラタント流体)」を作り、そのふしぎな性質を観察しました。この液体は、見た目は液体のようにドロドロしているのに、強くたたいたり手で素早く押したりすると固まるという性質があります。これは、力が一気に加わると、片栗粉の粒子の配列が変わり、広がった粒子の隙間に水が入り込むことが理由です。水が隙間に入り込むことで、外側が乾いたような状態となり、固体のようなふるまいをすることになります。この不思議な性質は「ダイラタンシー現象」と呼ばれ、力の加え方で物の状態が変わることを体験できる楽しい実験です。
今回は、小さなジップロックにこの液体を入れて行いました。


次に、「フリクションペン」では、
ペンで書いた文字が熱で消える仕組みを観察しました。フリクションペンのインクは、温度によって色が変わる「熱変色性インク」でできています。こすったときに出る摩擦熱でインクがあたたまり、特定の温度を超えるとインクの分子構造が変わって、目に見えなくなります。つまり、文字が消えているように見えますが、実はインクそのものは紙に残っていて、冷やすとまた見えることもあります。
今回は、フリクションペンで側面に絵が描かれた紙コップにお湯を入れ、色が消えることを見た後、中のお湯を抜いて再び絵が浮き上がってくることを確認しました。


最後に、「液状化現象」では、
砂と水を混ぜた容器を使って、地震のときに起こる地盤の変化を再現し、観察しました。普段はしっかりしている地面(砂の層)も、水を多く含んでいる場合、揺れが加わると水と砂が分かれてしまい、砂粒がバラバラに動いて地面がドロドロの液体のようになります。この状態では上に置いたものが沈んだり、倒れたりしてしまいます。これが「液状化現象」と呼ばれるもので、地震の際に建物が傾く原因のひとつです。
今回は、ペットボトルを半分に切り取った容器に、水,砂,スーパーボール,ナット(金属のネジ)を入れ、横からたたいて衝撃を加えるとどうなるのか観察しました。


一つひとつの実験をよく見てもらいたかったため、それぞれの実験をブースに分けて時間ごとに回ってもらう方式をとりました。少人数に分けることで、学年の違いによる習熟度の差もカバーできたと思います。
これからも、Aggressive!!は理科の面白さを伝えるため、様々な活動に取り組んでまいります。ご興味をもっていただけましたら、ぜひ本サークル公式SNSのフォローと応援をよろしくお願いいたします!
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