2025年8月「科学技術館 科学捜査展 ワークショップ」
- tguaggressive
- 9月14日
- 読了時間: 4分
2025年8月12日に、科学技術館にて夏休み期間に開催されていた夏休み特別展「科学捜査展 returns」に関連したワークショップを行わせていただきました。
このページでは、今回行わせていただいた、
「犯行に使われた溶液について調べよう!」
「ブラックライトで探せ!犯行の証拠!」
の2つのワークショップについて紹介していきます!
まず、「犯行に使われた溶液について調べよう!」です!
このワークショップは、様々な小学校の実験教室で行わせていただいた「色水タワー」の実験をオマージュしたものになっています!
色水タワーの実験は、濃度の異なる塩水に絵具で色を付け、試験管の中で重ねるという実験です。塩や砂糖を水に溶かすと、溶けた量によって濃度が変わり、濃度によって水の密度が変わります。密度が高い水は重くなり下に沈み、密度が低い水は軽くなり上に浮かびます。異なる密度の色水を濃度の大きい順から慎重に重ねていくと、美しい色の層ができたタワーが完成します。
今回のワークショップでは、科学捜査に交えたシチュエーションということで、ある事件の犯行に使われた溶液を見つけたが、捜査の中で他の事件で使われた溶液と混ざってしまい、犯行に使われた溶液がどれかわからなくなってしまったため、色水タワーの原理を使い、混ざってしまった溶液の濃度の関係を導き出し犯行に使われた溶液を特定するといったシチュエーションの元、ワークショップを行わせていただきました。濃度の大きい順に重ねるといった、正しい順序で重ねていかないと溶液が混ざってしまうため、綺麗な層になるためにはどの順番で入れればいいか紙に試した順番を記しながら考えている人もいました。


次に、「ブラックライトで探せ!犯行の証拠!」です!
ブラックライトの実験は昨年の小金井祭でも実施させていただいたのですが、今回のワークショップではその実験をより発展させた形で科学捜査に結び付けさせていただきました。ある事件が起きた現場に、犯人がこぼしたと思われる飲み物の痕跡があり、その痕跡にブラックライトを当てると光ったため、容疑者として挙げられた6人が持っていたとされる飲み物(水、麦茶、アクエリアス、緑茶、デカビタ、コーラの6つ)にブラックライトを当てどの飲み物ではブラックライトで光るかを試し、犯人を特定するといったワークショップです。
結果としてはデカビタが6つの飲み物の中で一番光ります。このブラックライトの実験の原理としては、デカビタに含まれるビタミンB2がブラックライトを当てたことで励起され、元の状態(基底状態)に戻る際に目に見える可視光線として発光するといった原理となっています。同様の原理で、ビタミンB2を含むのど飴などにブラックライトを当てると同じように光ります。

今回のワークショップは、Aggressive!!では初めて学校現場ではない施設での開催でした。そのため、Aggressive!!で多く行っている学校現場での実験教室とは異なり、幼稚園児や小学生に限らず中学生から大人まで幅広い年齢層の方が訪れるワークショップとなることを想定し、どのような説明・運営を行わないといけないかを入念に考えて当日に臨みました。
また、科学技術館様で開催されていた科学捜査展の中で行うワークショップであったため、ただの実験教室に終わることなく実験の内容を「科学捜査」に関連させつつ様々な事件のシチュエーションを交えたワークショップを考えました。当日は小・中学生から大人の方まで幅広い年齢層の方が多く参加してくださり、大盛況のワークショップとなりました。ご参加いただいた方、ありがとうございました。

これからも、Aggressive!!は理科の面白さを伝えるため、様々な活動に取り組んでまいります。ご興味をもっていただけましたら、ぜひ本サークル公式SNSのフォローと応援をよろしくお願いいたします!
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