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2026年5月「カラフル?モコモコ!酸化還元反応の不思議を探ろう」

10月1日
読了時間: 5分

 2026年5月9日に、國學院大學久我山中学高等学校にて、「カラフル?モコモコ!酸化還元反応の不思議を探ろう」というテーマで実験教室を行いました。


 このページでは、今回扱った3つの実験である、

「ゲーミング反応」

「ビタミンCとうがい薬」

「ゾウの歯磨き粉」

について紹介していきます!



 まず、「ゲーミング反応」についてです。これは2026年3月松木中企画でも行った実験です。

 色が次々と変化する不思議な化学反応の実験を行いました。液体を混ぜて温めると、青色だった液体が赤色、さらに黄色へと変わっていきます。さらに、容器を振ると再び色が戻る様子も観察できます。

 実験では、食用色素としても使われている「青色2号(インジゴカルミン)」を熱湯に溶かした液体と、炭酸ナトリウム、そしてラムネなどにも含まれているブドウ糖(グルコース)を溶かした溶液を用意しました。これらを混ぜることで、時間とともに色が変化していきます。

 この実験では、「酸化還元反応」を“酸素のやり取り”という視点から考えました。置いておくと、色素がグルコースに酸素を渡していき、色素の状態が変化することで、青→赤→黄と色が変わっていきます。反対に、容器を振ると空気中の酸素が液体に入り、色素が再び酸素を受け取ることで、元の色へと戻っていきます。

 この実験を通して、「酸化」は酸素を受け取ること、「還元」は酸素を失うことであるという、中学校で学ぶ酸化還元反応の考え方を、色の変化を通して体験的に学ぶことができました。目に見えない“酸素のやり取り”を、色の変化として観察できる、非常に印象的な実験となりました。





























 次に、「ビタミンCとうがい薬」についてです。これは2026年3月松木中企画でも行った実験です。

 ビタミンCとのど飴、そしてうがい薬を使って、液体の色が消える不思議な実験を行いました。茶色いうがい薬の色が、混ぜることで透明になっていく様子を観察できます。

 実験では、まず試験管に入れた水にうがい薬を数滴加えます。その後、ビタミンCを含むのど飴を入れて振り混ぜると、うがい薬の色が少しずつ薄くなり、やがて透明になります。さらにうがい薬を追加していくことで、「どのくらいの量のビタミンCが反応したのか」を調べることもできました。

 この実験では、「酸化還元反応」を“水素のやり取り”という視点から考えました。ビタミンC(アスコルビン酸)は水素を渡し、うがい薬に含まれるヨウ素は水素を受け取ります。この反応によって、色のついたヨウ素が別の物質へと変化し、液体が無色になっていきます。

 また、この実験では、うがい薬を何滴加えたかを数えることで、物質の量を別の物質で測る「滴定」という考え方にも触れました。どのくらい反応したかを“色の変化”で確認できるため、化学反応を視覚的に理解しやすい実験となりました。この実験を通して、身近なお菓子や薬の中でも化学反応が起こっていることや、目に見えない物質のやり取りが、色の変化として現れることを楽しく学ぶことができました。




 次に、「ゾウの歯磨き粉」についてです。これは2025年度の小金井祭ステージでも行った実験です。

 過酸化水素水を使って、大量の泡が一気に噴き出す実験を行いました。ペットボトルの口から泡が勢いよく出てくる様子を観察しながら、酸化還元反応について学びました。

 実験では、まずペットボトルの中に過酸化水素水と食器用洗剤を入れます。次に、別の容器でヨウ化カリウムを熱湯に溶かし、その水溶液をペットボトルに加えます。すると、短時間で大量の泡が発生し、容器の外へと噴き出していきます。この泡の正体は、過酸化水素水が分解されることで発生した酸素です。発生した酸素が食器用洗剤によって閉じ込められることで、たくさんの泡となって現れます。

 この実験では、「酸化還元反応」を“電子のやり取り”という視点から考えました。過酸化水素水は、自身が電子を受け取る反応(還元)と、電子を渡す反応(酸化)の両方を同時に行っており、その結果として水と酸素に分解されます。ヨウ化カリウムは、その反応を助けるはたらきをしています。この実験を通して、目に見えない電子のやり取りによって化学反応が起こっていることや、反応によって気体が発生することで大きな変化が現れることを、実際に観察しながら学ぶことができました。





 今回の実験教室では、「ゲーミング反応」「ビタミンCとうがい薬」「ゾウの歯磨き粉」の三つの実験を通して、酸化還元反応について学びました。それぞれ異なる現象を扱った実験でしたが、どの実験にも「物質同士のやり取りによって性質が変化する」という共通点がありました。

 「ゲーミング反応」では、インジゴカルミンの色が青・赤・黄へと変化する様子を観察しながら、酸素のやり取りによる酸化還元反応を確認しました。「ビタミンCとうがい薬」では、ビタミンCとうがい薬に含まれるヨウ素が反応することで色が消える様子を観察し、水素のやり取りという視点から酸化還元を考えました。また、「象の歯磨き粉」では、過酸化水素水が分解され、大量の酸素が発生する様子を観察し、電子のやり取りによる酸化還元反応について学びました。

 このように、酸化還元反応は「酸素」「水素」「電子」など、さまざまな見方で説明することができます。一見異なる現象に見えても、根本では同じ仕組みがはたらいていることを、実験を通して体験的に理解することができました。

 また、どの実験も色の変化や泡の発生など、目に見える変化として反応を観察できるため、目に見えない物質のやり取りを理解するきっかけとなりました。身近な材料を使いながら、化学反応の奥深さや面白さを学ぶことができる実験教室となりました。



 これからも、Aggressive!!は理科の面白さを伝えるため、様々な活動に取り組んでまいります。ご興味をもっていただけましたら、ぜひ本サークル公式SNSのフォローと応援をよろしくお願いいたします!


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